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マイナーチェンジを受けたNBOXは進化したのか?ライバル車と徹底比較!

NBOX

ホンダのベストセラー軽スーパートールワゴン、NBOXは2020年12月にマイナーチェンジを受けている。

その際に内外装の一部が変更され、安全装備も強化された。

ここではマイナーチェンジ後のNBOXとライバル車を徹底比較し、NBOXに優位性があるかどうかを探っていく。

NBOXの変更点は?

まず、マイナーチェンジで変更されたポイントを詳しくおさらいしてみよう。

NBOX 標準車の変更点

  • ヘッドランプとフロントグリルの意匠変更
  • 内装色をダークブラウンに変更
  • 内外装のコーディネートスタイルを追加
  • ホンダセンシング非搭載車を廃止

NBOX カスタムの変更点

  • フロント回りとリア回りの意匠を一部変更
  • 内装の加飾やシートアクセントを一部変更
  • 内外装のコーディネートスタイルを追加

NBOX 全車の変更点

  • リア・パーキングセンサーシステムを追加

このマイナーチェンジの最大のトピックは、安全装備の強化だろう。

標準車の最低グレードに設定されていたホンダセンシング非搭載車が廃止され、全車にホンダセンシングが標準化されたのは歓迎できる。

また、ライバル車に対する欠点になっていたパーキングセンサーの不備が解消されたことも大きい。

NBOX

honda.co.jp/Nbox

大規模なマイナーチェンジではなかったが、その意義は十分あったと言えよう。

NBOXをライバル車3台と徹底比較!

マイナーチェンジで魅力がアップしたNBOXだが、ライバル車に対する立ち位置は変わったのだろうか。

ここで、改めてライバルのタント、スペーシア、ルークスと項目ごとに比較してみよう。

ダイハツ・タント

スズキ・スペーシア

日産・ルークス

NBOXの走行性能はライバル車を一歩リード

NBOXとタント / スペーシア / ルークスには、いずれもターボエンジンとノンターボエンジンが設定されている。

NBOXのターボエンジンのスペックは、最高出力は自主規制のため他車と横並びの64psだ。

しかし実際の加速性能を左右する最大トルクは、ライバルの10.0~10.2kg・mを超える10.6kg・mを発揮する。

NBOX

honda.co.jp/Nbox

この強力なトルクのお陰で、NBOXのターボ車はライバルのターボ車に対し加速性能で優位に立つ。

また、NBOXはノンターボエンジンもなかなかパワフルだ。

NBOX

honda.co.jp/Nbox

最高出力はライバル達の52psを6psも上回る58psを発生、最大トルクもライバルの6.1kg・mを0.5km・m凌駕する6.6kg・mを誇る。

これだけスペックに差があるので、実際の動力性能もNBOXがトップだ。

またNBOXは単に動力性能が高いだけでなく、静粛性でもライバルを一歩リードする。

良く走って車内も静かなのだから、申し分ない。

では、NBOXのハンドリングはライバルと比べどうだろうか?

ボディ剛性や足回りのしっかり感では、NBOXは後発のタントやルークスに一歩を譲る。

タントやルークスがコンパクトカーに迫るハンドリングを実現しているのに対し、NBOXはそこまでのレベルには達していない。

その一方で、乗り心地はNBOXに分がある。

段差が超えた時のゴツゴツ感が拭えないライバル達に対し、NBOXはソフトで快適な乗り心地を実現しているのだ。

NBOXはハンドリングこそベストでないとは言え、動力性能や静粛性、乗り心地にアドバンテージがあるので、総合的な走行性能はトップと言っていいだろう。

NBOXの室内・荷室の使い勝手はトップレベル

NBOXの室内長は、軽スーパーハイトワゴンでナンバーワンの224cmを誇る。

NBOX

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ルークスの220cm、タントの218cm、スペーシアの215.5cmを凌ぐ数値だ。

室内スペースの広さは、ライバルに勝ることはあっても劣ることは決してない。

また、多彩なシートアレンジもNBOXの強みだ。

後席の座面を跳ね上げて丈のある荷物を積めるトールモードは、NBOXにしか備わらない。

NBOX

honda.co.jp/Nbox

また前席のシートアレンジに関しても、NBOXは「スーパースライドシート仕様」を選べば助手席のロングスライドができる。

NBOX

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助手席のロングスライド機構が備わるのは、NBOXの他ではタントのみだ。

ただ、タントには運転席のロングスライド機構が付くグレードもあり、その点ではNBOXは適わない。

更にタントには軽自動車で唯一のミラクルオープンドアが備わるため、室内の使い勝手ではNBOXはやや分が悪いと言えるだろう。

一方で、荷室の使い勝手はNBOXが圧倒的に優れる。

ホンダ独自のセンタータンクレイアウトのお陰で、4台中最も低い荷室フロアを実現しているからだ。

NBOX

honda.co.jp/Nbox

NBOXのバックドア開口部高はFF車で47cmだが、最も高いタントと比べ11cmも低い。

重い荷物や自転車などを積み下ろしする際、この差は決して無視できないだろう。

NBOXは快適装備でライバルをリード

次に、NBOXとライバル車の快適装備を比較してみよう。

まず下の表を見て欲しい。

装備 / 車名 NBOX タント スペーシア ルークス
LEDヘッドランプ
フルオートエアコン
プラズマクラスター技術 × × ×
蓄冷エバポレーター × × ×
サーキュレーター × ×
運転席・助手席シートヒーター
360°スーパーUV&IRカットガラス × ×

〇:全車標準装備
△:グレード別装備
▲:オプション設定
×:設定なし

LEDヘッドランプが全車に標準装備されるのはNBOXとタント

明るく省エネなLEDヘッドランプは、NBOXとタントでは全車に標準装備される。

NBOX

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スペースアとルークスは、標準車を選ぶと明るさの劣るハロゲンヘッドランプになってしまう。

標準系だからハロゲンヘッドランプで十分という理屈は通らないので、NBOXやタントの方向性が正しい。

プラズマクラスター技術を搭載するのはNBOXのみ

車内の空気清浄効果や消臭効果が期待できるプラズマクラスター技術。

エアコンにこのプラズマクラスター技術が搭載されるのは、NBOXだけだ。

NBOX

honda.co.jp/Nbox

しかもNBOXは、全車に室温を自動で保つフルオートエアコンを装備する。

フルオートエアコンが全車に標準装備されるのは、NBOXの他にはスペーシアしかない。

ただ、NBOXにはスペーシアのような蓄冷エバポレーターは備わらないので、夏場のアイドリングストップ中は冷風が出なくなってしまう。

また車内の空気を循環させるサーキュレーターは、スペーシアは上級グレードに標準装備、ルークスはオプション設定されるが、NBOXには設定がない。

NBOXの空調機能は、スペーシアに次ぐ2番手あたりに位置すると言えそうだ。

シートヒーターの設定はNBOXが一番充実

運転席と助手席の座面を温めるシートヒーターは、NBOXを含め4台ともグレード別装備だ。

NBOX

hodda.co.jp/Nbox

しかしシートヒーターの設定を詳しく調べてみると、NBOXが最も多くのグレードに標準装備されることが分かる。

NBOXは最低グレードのFF車を除く全車にシートヒーターが標準装備されるのに対し、タントとルークスは4WD車にしか標準装備されない。

スペーシアも、運転席・助手席のシートヒーターが標準装備されるグレードはNBOXと比べ限られる。

4台の中で一番シートヒーターを「大盤振る舞い」しているのがNBOXなのだ。

そして、紫外線と赤外線を大幅にカットするスーパーUVカット機能とIRカット機能が全てのガラスに標準で備わるのは、NBOXしかない (フロントガラスのみスーパーUVカット機能でなくUVカット機能となる)。

ここまでの検証結果から、快適装備はNBOXが確実にライバルを凌ぐと断言できる。

NBOXは予防安全装備が充実している一方、エアバッグの設定に難あり

最後にNBOXとライバル車の安全装備を比較してみよう。

下の表を見てもらいたい。

装備 / 車名 NBOX タント スペーシア ルークス
自動ブレーキ
誤発進抑制機能
車線維持支援システム ×
アダプティブクルーズコントロール
フロントパーキングセンサー
リアパーキングセンサー
サイドエアバッグ
カーテンエアバッグ
ニーエアバッグ × × ×

〇:全車標準装備
△:グレード別装備
▲:オプション設定
×:設定なし

この表のうち、車両や歩行者などとの衝突被害を回避する自動ブレーキ、アクセルの踏み間違いによる暴走事故を防ぐ誤発進抑制機能、車線中央付近を走行するようステアリング操作を支援する車線維持支援システム、先行車に自動追従走行するアダプティブクルーズコントロールの4つが予防安全装備にカテゴライズできる。

これらの装備が全車に標準装備されるのは、NBOXだけだ。

更にこの表には書いていないが、自動ブレーキが夜間の歩行者や自転車も検知できるのはNBOXしかない

NBOX

hodda.co.jp/Nbox

NBOX

hodda.co.jp/Nbox

予防安全装備に関しては、間違いなくNBOXがベストと言える。

駐車時に障害物と接近すると音と表示でお知らせするパーキングセンサーは、NBOXの場合マイナーチェンジでリアには標準化されたが、フロントはオプションのままだ。

パーキングセンサーの設定に関しては、全車のフロントとリアに標準装備されるルークスに一歩を譲る。

それよりNBOXで問題なのが、エアバッグの設定だ。

タントとルークスでは全車に標準装備されるサイドエアバッグとカーテンエアバッグが、NBOXでは中級グレード以上でないと標準装備されない。

NBOX

hodda.co.jp/Nbox

側面衝突の際、サイドエアバッグは前席の乗員の上半身を、カーテンエアバッグは前後席の乗員の頭部を保護する効果がある。

大切な家族を乗せる機会の多い軽スーパートールワゴンだけに、サイドエアバッグとカーテンエアバッグの付かないグレードがあること自体問題だ。

エアバッグの設定に関しては、全車にサイドエアバッグとカーテンエアバッグが標準装備されるだけでなく、一部グレードに運転手の足を保護するニーエアバッグが装備されるルークスが最も優れている。

NBOXは総合評価でライバルをリード!

NBOXは走行性能やユーティリティ、快適装備や予防安全装備など、多くの点でライバル車を凌駕している。

パーキングセンサーの設定はベストではないが、リアパーキングセンサーの標準化でワーストからは脱した。

エアバッグの設定がNBOXの弱点と言えるが、予算をケチらずにサイド&カーテンエアバッグ装着車を選べば問題は解決する。

こうしたことから、NBOXは現在でも軽スーパーハイトワゴンのベストバイモデルと断言できる。

 

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