新車の慣らし運転

新車の慣らし運転

慣らし運転とは?

慣らし運転とは、新車の納車時から一定の期間、一定の距離をエンジンの回転数や速度を抑えて走る事によって、エンジン、ミッション、サスペンションなどの可動部分をよりスムーズになめらかにしてあげる事です。

慣らし運転をする事によって、エンジン内の金属同士が触れ合う部分の余計なフリクションが減って、エンジンのパワーアップ、燃費向上、性能維持の効果が得られます。

そしてアタリをつけてやることで、そのエンジン本来の性能が発揮されます。

また運転する本人の慣らしでもあります。新しい車に人間も慣れていないでしょうから、その車に慣れる意味もあります。

最新の車でも慣らしは必要なの?

慣らし運転は必要か?

最近では、国産の新車の慣らし運転は必要ないと言われる事が多いです。昔は車の取扱説明書に慣らし運転の記載が有ったのですが、今の車はありません。

一部輸入車では、今でも慣らし運転のやり方など取扱説明書に載っている車種も有りますが、そこまで神経質に謳っている訳ではありません。

なぜ慣らし運転が必要ないと言われるのか?エンジンなど機械的な部分は金属同士が触れ合っています。

金属同士がまだ馴染んでない新車時に、急にエンジン回転数を上げるなどしてその面に急激な負荷をかけると、表面にキズが入ってしまい、エンジン性能が低下すると言われています。

最近の車では、エンジンの工作精度も上がり、慣らし運転をしなくても性能低下はないと言われています。

実際工場で完成した新車は、完成ライン上のローラーの上でエンジンを高回転まで回し、各部チェックを行っています。

しかし最新のエンジンでも金属同士が触れ合っている構造は変わりません。

新車から1回目のエンジンオイル交換では、金属のバリが取れてそのキラキラした金属片がオイルに混じっているのが見て取れます。

今の新車でもじっくりと慣らし運転をして、徐々に負荷をかけていって金属面を綺麗に磨耗させて、その後のエンジンの負担を軽くする意味でも慣らし運転は必要だと思います。(管理人の個人的な意見ですが・・)

またエンジンだけでなく、ミッション・サスペンションも慣らしが必要だと思います。

MTであればシフトアップ、シフトダウンをしっかりと丁寧に操作しましょう。

この慣らし運転中に丁寧に操作して可動部分にアタリが付けば、年数が経ってもシフトチェンジが渋くなったり、入らなくなると言ったトラブルも少なくなると思います。

私も新車を購入した時は、すべて慣らし運転を行ってきました。トヨタのガイアの時は、走行5000キロ越えた辺りから明らかに燃費がアップしました。

同じ条件の高速道路の走行で、リッター1,5キロは燃費アップしました。エンジンも滑らかに回る感じで、アタリがついた感じです。

シビックRの時はやはり走行5000キロ越えた辺りから、エンジンのフリクションが低減した感じで、VTECエンジンがビュンビュン回るようになりました。

気のせいじゃないの?なんて言われるかもしれませんが、確かに体感したのです!

MT車で最後に乗ったS2000では、サーキット走行で2Lのノーマルエンジンにも関わらず、「スプーンの2.2でも入ってるんじゃない?」と同じS2000オーナーに言われたほどパワー感のあるエンジンでした(笑)

仮に直接メリットを体感できなくても新車時に慣らし運転をした事で、5年・10年経ってもトラブルの少ない、調子の良いエンジンでいてくれると思います!

新車の慣らし運転の仕方

MT車の慣らし運転

慣らしの仕方は人それぞれやり方があると思います。ここでは管理人が行ってきた新車の慣らし運転の仕方を紹介します。

【MT車の慣らし】

MT車の慣らし運転の前提は、極力決められた回転数で一定にその距離を走る(消化する)ことです。

例えば3000回転なら、3000回転を維持して500キロを走り続けます。

と言っても一般道では無理なので、慣らし運転の中心は高速道路になると思います。

一般道ではエンジン以外のミッションやデフ、サスペンション、その他可動域部分の慣らしも兼ねるつもりで、ゆっくり丁寧に操作しましょう。

(新車時~500㎞ エンジン回転数2000~2500回転まで)

新車時から最初の500キロまでは、2000~2500回転を上限として走行します。街中ではアクセルを煽って一気に上げずに、じわじわと回転を上げていきます。

一定の回転数で距離を走るには、高速道路が適しています。2000回転では時速80キロにも満たないようなら、2500回転を保って走行しましょう。

2000~2500回転までだと国道など車の流れが速い所では、流れに沿って走るのが少し大変かもしれません。事故等には注意して、なるべく車の少ない所を選んで走るようにしましょう。

運転に”急”が付くものはなるべく避けて、優しくクルマを走らせるイメージで操作します。

(500㎞~1000㎞ エンジン回転数3000~3500回転まで)

500キロ~1000キロまでは、それまでの回転数を1000回転上げて3000~3500回転まで上げていきます。
この位回転を上げれば、街中でも楽にクルマの流れに沿って走れるでしょう。車により異なりますが、高速道路では時速100キロくらいなので、回転数を維持して走ってもストレスは少ないはずです。

そして1000キロまで走行したら、1回目のエンジンオイルとオイルフィルターを交換します。

(1000㎞から1500㎞ エンジン回転数4000~4500回転まで)

その車のギア比、パワーによって違いがありますが、4000~4500回転まで回すと結構な速度がでます。

高いギア(5速・6速)では速度が出過ぎる場合は、低いギア(4速・3速)でエンジン回転数を維持して走行しましょう。

回転数が高くなってきたので、慣らし運転中のエンジン音がかなり耳障りになってくるかもしれません。

我慢しましょう(笑)

(1500㎞~2000㎞ エンジン回転数5000~5500回転まで)

いよいよ最終段階です。意識して5000~5500回転まで(安全な場所、状況で)回してあげましょう。

回す事によって余分なフリクションが取れて、燃費も良くなりパワーのある、回るエンジンになっていきます。

最後まで丁寧なアクセルワーク、ハンドル操作、クラッチ操作、シフトチェンジを心がけて優しくクルマを走らせましょう。

この5000~5500回転を維持して慣らし運転をしていると、車内に入るエンジン音も盛大になり、かなりうるさいかもしれません。

我慢するか、音楽をかけるか、耳栓しましょう(笑)

普通のクルマであれば、2000キロ走行したらエンジンオイル(MTならミッションオイルも)を交換して、全開走行OKです。慣らし運転は終了です。

(スポーツタイプの車の場合 2000㎞~3000㎞ エンジン回転数6000~レブリミットの-500~1000回転まで)

許容回転数が7000~8000回転以上のロータリーやVTECエンジンを積んでいるスポーツタイプの車は、あと1000キロプラスして3000キロまで慣らし運転をしましょう。

3000キロまで走行したらエンジンオイル、MTならミッションオイルも交換して慣らし終了です。

2500㎞~3000㎞の慣らし運転の時に、その車のエンジンのレブリミット-500~1000回転になるように各段階の慣らし回転数を調整して、3000㎞を走り終えたら、慣らし運転の終了です。

エンジンオイル、ミッションオイルを交換して、レブリミットまで全開走行OKです。

慣らし運転後は実燃費を計測することで、実燃費向上等の慣らし運転の効果が測れるかもしれません。

【AT車・CVT車の新車慣らし】

AT・CVT車の慣らし運転

オートマチックやCVT車の場合も、基本的に上記の慣らし運転と同じ方法で出来れば良いのですが、高回転を維持して走行するのはギア比の関係等で厳しいかもしれません。

なので、AT車やCVT車の慣らしは、スムーズな操作でエンジンとミッション(AT・CVT)、サスペンション他可動部分の慣らしを総合的に行う、イメージで良いと思います。

各走行距離の間は、決められた回転数を上限として、維持する事に拘らずに急加速や急ハンドルを避けて、スムーズな操作を心がければ良いでしょう。

AT車の慣らし運転中で注意したい事は、キックダウンはなるべく避けて走行した方がいいです。

キックダウンとは、例えばDレンジで走行中に、アクセルを深く踏み込むと自動的に低いギアに変わり、急加速していくというものです。

慣らし運転では急加速はなるべく避けたいので、危険回避などの時以外はキックダウンに注意しましょう。

AT車やCVT車の中にはタコメーターが付いていない車種もあります。

この場合は回転数が分かりませんので、慣らし運転中はDレンジをキープして、急発進・急加速を避けて、最初はエンジンの回転数を低く保つようなイメージで、1000キロを超えたら徐々に回転数を上げていくイメージで慣らし運転をします。穏やかなアクセル操作を心がけましょう。

これで2000キロまで走ったら慣らしは終了です。途中1000キロ走行時に、エンジンオイルとオイルフィルターを交換しましょう。

丁寧に慣らし運転をすることによってその車にも慣れてきますし、より愛着も沸いてきます。

長く乗ろうと思っているのであれば、その車が長持ちするように慣らし運転をして、機械をいたわりながら楽しく愛車と付き合っていきましょう!